独特の世界観から笑いを生み出すピン芸人、バカリズムさんは脚本家としての顔も持ち合わせています。
また、俳優としても映画やドラマに出演したり、本を執筆するなど、芸人の枠を超えて才能をいかんなく発揮しています。
今回はバカリズムさんを「脚本家」の視点から解説します。
バカリズム、映画の脚本を手掛ける!なぜ?その理由とは
バカリズムさんが手掛けた最新の脚本が、映画「ウェディング・ハイ」です。
主演を女優の篠原涼子さんが務め、その他にも豪華俳優陣が名を連ねる話題の作品となりました。
この映画は2022年3月に公開されましたが、これまでにも多くの映画で脚本を手掛けてきたバカリズムさん。
以前インタビューで自身の脚本に対する考えを語っている場面がありました。
出典:ファッションプレス
そこでバカリズムさんは
「僕はお笑い芸人なので、僕の作品を観て笑って欲しいだけ」
「上映中ただ楽しく観てもらえれば、観終わったあとに何も残らなくていいと思っています。」
と語っていました。
さすが芸人というべき言葉ですが、実は脚本を書く際に意識していることもあるそうです。
バカリズム、お笑いも脚本も目指すは「笑い」
「友情や仲間同士の結束も、お笑いにおける’’ふり’’でしかない。脚本もお笑いと同じで、まず笑わせたい。あとはそのための材料でしかないんです。」
出典:ひかりTV
バカリズムさんのお笑いネタでも、伏線(フリ)ちりばめ、それを回収していくことが非常に多いです。
お笑いライブでは、バカリズムさんは数十分を超えるようなネタを披露することも。
その中でお客さんが、伏線をすっかり忘れた頃に気持ちの良いほど回収していくというパターンもあります。
バカリズムが脚本家として活動する理由は?
また他のインタビューで「脚本家として活動する理由」について聞かれた際は
「芸人という本業がありながら脚本をやるって多才感が出て、いろんな女性タレントさんにちやほやされるかなと思った」
と答える場面もありました。
’’モテたいから脚本を書いている’’のが理由ということです。
本業「お笑い芸人」、副業「売れっ子脚本家」という肩書を持つバカリズムさんをうらやむ芸人さんは多数いそうですね。
バカリズムが脚本した映画の評価は?
バカリズムさんはこれまで11本の映画で脚本を書いていますが、その種類もかなり多岐に渡ります。
ヒューマンドラマからはじまり、TVの企画の延長版を書いたり、アニメ映画の脚本を手掛けたこともあります。
もちろん全ての作品が好評ばかりではないのですが、中でも高い評価を得ている3作品を紹介していきます。
第3位:地獄の花園(2021年5月公開)
2021年に公開された本作品は永野芽郁さん主演で「OLのヤンキー」という設定の物語です。
「絶対にこんな会社ありえない」と思わせるかなりぶっ飛んだ内容の作品の地獄の花園。
バカリズムさんらしい、たくさんの伏線が散りばめられた作品で、非常に見応えのある作品です。
出演している女優は、主演の永野芽郁さん始め、小池栄子さん、菜々緒さん、広瀬アリスさんなど実力派女優を多数起用しています。
彼女たちの演技力も存分に楽しめる作品となっていました。
地獄の花園、視聴者からの声も上々
視聴者からの評価の中で目立ったのは「意味のない人物が少ない」や「それぞれのバックボーンまでしっかり描かれていた」というものが多かったです。
ヤンキーOLたちのバカバカしい派閥争いですが、嵐のような暴言だらけのセリフにぶっ飛んだビジュアル、それでいてキャラクターたちの人間味あふれる個性や友情に心が揺さぶられる映画です。
ジャンル的にはコメディで、笑いどころが満載ですが、きちんと物語としての魅力も持ち合わせていることが高評価につながっているようです。
第2位:ウェディング・ハイ
2022年3月に公開されたこの作品はバカリズムさんが脚本を手掛けた最新の映画です。
出典:prtimes.jp
公開前から非常に注目されていたことから話題になっていましたが、実際に高評価が並んでいます。
ウェディングハイ、視聴者から高評価だった
映画を観た一般の方からは「伏線が気持ちよかった」や「それぞれのキャラクターが立っていて誰が主演なのかわからなくなるほど面白かった」という声が多い作品となりました。
本作品では「結婚式=参加者の想いが爆発する場」という、意外な視点で描かれているところも興味深いです。
出典:ファッションプレス
篠原涼子さんをはじめ、向井理さんや六角精児さん、高橋克実さん、片桐はいりさんなど実力派俳優達が集結。
俳優陣のレベルの高さも映画の見応えをグンとあげており満足感のある映画となりました。
ウェディングハイは思い切り笑える映画
さらに芸人ならではの「笑い」の部分を惜しむことなく詰め込んだ作品ということもあり、「さすがバカリズムさんの脚本」という声も非常に多いです。
伏線が見事に回収されるストーリーでもあるので、まだ観たことがない方はこれを機会に是非観て欲しい作品の一つです。
第1位:架空OL日記
出典:GYAO!
この作品の大きな見所はなんといっても、バカリズムさんが「バカリズムのまま女性役を演じている」という点です。
出典:ナタリー
これまで自身が脚本を手掛けた作品に登場することもありましたが、本作品のように「そのままの姿」で出演している作品は他にありません。
女性ものの服装をしているものの、メイクや女性的な口調も一切なし。その新鮮さがとても面白いです。
この作品に関しては特に女性からの高評価が多く「こういう人いる」とか「こんな会話あるある」と共感を得ているところが印象的です。
出典:ナタリー
バカリズムさんはお笑いネタでもOLの日常を描写することが多いのですが「よくこんな発想ができるな」と毎度驚かされます。
映画のストーリー自体にどんでん返しのような大きな動きはありませんが、ダラーンとした力の抜けたOL5人の人間模様が、ほのぼのと楽しめる作品に仕上がっています。
「日常のなんてことない場面」を描いているからこそ、バカリズムさんの笑いのセンスの良さも光っています。
見る側がどんな気分の時にも楽しめる映画としては最高の一作だと思います。
バカリズムが手掛けたドラマ脚本はどう?
バカリズムさんはこれまで映画だけでなくドラマでも多くの脚本を手掛けています。
ちなみに先ほど紹介した「架空OL日記」はもとはといえばドラマから始まった作品です。
バカリズムさんが初めて脚本を手掛けたのは2011年に放送された「ウレロ☆シリーズ」です。
出典:クランクイン
またそのドラマでは脚本を書きつつ実際に出演も果たしていました。
当時から二つの才能を評価されていたのはすごいですよね。
そんなバカリズムさんが脚本を手掛けてきたドラマに関しても高評価だった3作品を紹介していきます。
バカリズムが手掛けたドラマの脚本の評価は?
第3位:スキャンダル専門弁護士QUEEN
2019年に放送されたこちらのドラマはその名の通り「スキャンダルを専門に扱う弁護士」という、なんとも独特なキャラクターが主人公の物語。
出典:ファミリー劇場
数々のスキャンダルによって窮地に立たされている女性の味方となり、勝利を勝ち取っていく様は観ていて非常に爽快な気分にさせてくれます。
スキャンダル専門弁護士QUEENは主演の竹内結子が好演!
主演の竹内結子さんの演技力も相まって、女性視聴者からは特に好評価を得た作品となりました。
出典:リアルサウンド
勝利のためなら嘘でさえも正当化してしまうほどの腕を持つ主人公。
一方で主張が二転三転するという気まぐれな性格も、視聴者が飽きずに楽しめた要因の一つではないでしょうか。
バカリズムさんは基本的に「面白さ」を追求して脚本を書いていくことが多いです。
しかしどんな時でも決して諦めないという姿勢を一貫しているキャラクターをこの作品では描きました。
これまでのバカリズムさんらしさを良い意味で一変させた内容ともいえます。
第2位:素敵な選TAXI
2014年に放送された本作はバカリズムさんが初めてドラマ全体の脚本を手掛けた作品です。
出典:フジテレビ
それまで単発での脚本を手掛けることはありましたが、1話から最終話まで全て担ったことは当時大きな話題になりました。
素敵な選TAXIは、ダンディーな竹野内豊が高評価に!
「素敵な選TAXI」はタイトルの通り、竹野内豊さん演じるタクシーの運転手が主人公のドラマです。
過去に戻ることができるタクシー運転手がお客様を過去に連れていき
「あの時こんな選択をしていたらどうなったのか。。。」
という、私たちが日常でつい考えてしまうことを再現したストーリーです。
観ている側もその世界観にどっぷり漬かることができる点が非常に魅力的な作品となっています。
また全てのエピソードが一話完結のため、ドラマの途中から観ても存分に楽しめることも人気の一つです。
出典:シネマカフェ
また仲村トオルさんや吉田羊さん、栗山千明さんに木村文乃さんなど、キャスト陣も豪華な顔ぶれとなっていたことも高視聴率につながったのではないでしょうか。
第1位:黒い十人の女
バカリズムさんが脚本を手掛けたドラマのなかで最も高評価を得ていたのが2016年に放送された「黒い十人の女」です。
出典:TSUTAYA
この作品ではSNSを前面に押し出した作品としてかなりの話題を集めました。
黒い十人の女はSNSを扱った作品として注目を集める!
その当時から90%の人がLINEなどのSNSツールを使用していましたが、それを作品のなかで扱うというドラマはありませんでした。
近年でこそ、そのような描写が観られるドラマや映画は増えていますが、当時からその脚本を書いていた先見の明は素晴らしいの一言です。
出典:読売テレビ
そんな「今風」のドラマということもあり、第一話では7.0%という深夜ドラマとしては異例の高視聴率を記録しました。
黒い十人の女は、2022年現在に見ても面白いドラマ
ドラマはその時代の風潮を色濃く反映することが多く、数年経って観かえすと古さを感じてしまうものですが、本作品では今観ても共感できる内容に仕上がっています。
また主人公の不貞を描いている作品ですが、バカリズムさんの手によってコミカルに表現されているところも高評価を得た要因の一つです。
まとめ
今回はピン芸人として活動しながら脚本家という「二刀流」の活躍をしているバカリズムさんについて紹介していきました。
これまでお笑い芸人として第一線で活躍しながら、脚本家としてもここまで評価されている人はバカリズムさん。
これまで多くの作品の脚本をてがけてきたバカリズムさんですが、そのどれもが個性に満ちていて視聴者を楽しませています。
2022年も新たに映画とドラマの脚本を手掛けており、これからますますバカリズムさんが視聴者を楽しませてくれることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
バカリズムさんの奥さんは元アイドルの「夢眠ねむ」!
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